冬こそ歩こう!冬登山の始め方

2018年1月某日、天気が良かったのでかねてよりの計画を実行に移し、初めての雪山を登りに行きました。浅間山、のそばにある小浅間山。40分で登って20分で下山しました。短くても、どきどきの大冒険でした。いける、と思いました。冬でも登山できるぞ!とずっとにやにやしていました。

冬山あるいは雪山という言い方をすると、どうしても危険な印象になりがちです。単語そのものに「恐ろしい」というイメージがが貼りついています。

ここでは、冬も登山しましょうという導入の話をしたいわけですが、私がお誘いしたいのは「岳」で描かれるような本気の雪山ではなく、雪景色ハイキングとでも呼ぶべきライトな冬登山です。

私は、冬も歩いてみた結果「冬もいいですよ」「なんなら冬の方が好きです」と人に言うようになりました。経験する前、同じことを言っている人と話したこともありましたが、そのときは「何をおっしゃいますやら」とまったく理解できませんでした。なぜそんな危険な真似を、とイメージが先行していたからです。

ということは、ここで私が冬登山の良さを熱弁しても、経験したことがない人にはまったく伝わらないはずなので、語りません。が、それでもやっぱりおすすめしたいので、とにかく歩いてもらうために「安全な始め方」を私なりに整理してみることにしました。

冬登山は何が怖いかをまとめます。

1.運転
2.滑る
3.寒さ
4.道迷い

私の主観ですが、怖い順です。ひとつずつクリアしていきます。

繰り返しますが、ライトな山をイメージして書いています。本格的な雪山の話はしていません。

1.運転

私は最近、山を登っていて何が怖いかって帰りの運転がいちばん危ないんじゃないかと感じています。高速も使うような遠出をするようになったからこそではありますが、疲労からくる眠気と集中力の低下で事故ってしまわないかと毎回緊張します。なるべく空腹のまま帰るようにしています。

それを考えると、冬は特にです。私は、冬は必ずスタッドレスに履き替えるような地域に住んでいるのでまだ慣れている方ですが、なんせ山に向かうわけですから気を抜けません。しっかり情報を集めて無理のない運転を。

また、冬は通行止めになる道も多いので、下調べが甘いと時間を無駄にします。私は一度、1時間ちょっとでいけるはずのところを3時間かけてしまったことがあります。あれは悲しかった…。

4.道迷い

ちょっと理由があっていきなり順番を飛ばしました。

冬は雪で登山道が隠れて道に迷いやすくなります。が、これは簡単に解決できます。

最初は踏み跡(トレース)がばっちり残っている、人通りの多い道を選びましょう。これだけです。

この山どうかな、というのを検索してみればだいたい予想できます。行ってみたら踏み跡がなかった!という場合は諦めて雪遊びして帰りましょう。

スノーシューであえてそういう道を歩きたい、となればそれはまた別の話になるのでここでは割愛します。

冬でも人がたくさん登っている人気の山、なおかつ、自分も一度登ったことがある山を、冬登山では選びましょう。それだけでだいたいの不安は解消できます。

また、言うまでもないですが、冬に限らず必ず地図を持っていきましょう!

3.寒い

寒さについては、経験がないとまったく想像がつきません。いったいどれだけの装備でいけばいいのか…。と不安になります。

これの対策は、とにかく天気のいい日を選びましょう、これに尽きます。

さらに、やばいと感じたときにすぐに下山できるように、最初は全行程が2,3時間以内で済むような山にしときましょう。それだけで安心感があります。

とにかく、カバンに詰め込めるだけの防寒着を持って行けばなんとでもなります。吹雪の中を歩くわけではないですし、冬とはいえ陽が差す中で体を動かすわけなのでそれなりに暑くなります。立ち止まると一気に冷えるのでそこだけ注意ですね。食事はさっと口に入れられるもので。

服装に関しては、冬登山用に新しく買わないといけないということはありません。上の写真を見ても分かりますが、上に着てるのは普段のレインウェアです。中は普段使っているフリースやスパッツなどで対応できます。ただ、手袋はもちろんですがネックウォーマーのような首筋を守れるものもほぼ必須なので、なければ買う必要があるかもしれません。まぶしいのでサングラスもあった方が快適です。

靴に関しても、本格的に始める気がないなら、あえて買う必要はありません。天気のいい日に、上記のような山を選べば別に寒くもなりません。雪の中をずぼずぼ歩くわけではありませんし。

大事なのは、お金をかけなくても始められるところから始めましょう、ということです。

その上で、逆に「普段も使えるから」という理由でおすすめするとしたら、山用の暖パンと、モンベルのジオラインです。ジオラインに関しては特に声を大にしておすすめしたいですが、これがあると服を一枚減らせるレベルで温かいです。臭くもなりにくいので、普段着としてなら毎日洗わなくても大丈夫です。買うときは高く感じますが経済的です。着心地もグッド。…ほめすぎ?

2.滑る

これの解決方法は2つあります。「滑らないように気を付けて歩く」と「滑ってしまっても問題ない道を選ぶ」です。

…伝わっているとうれしいのですが、私なりのユーモアで言っています。が、これもある意味正解だと思っています。

まず、一口に山道と言ってもいろいろあります。足を滑らせたら崖から落ちたりごろごろ転がり落ちて怪我をするような道、ばかりではありません。そういう道を選ばないようにしましょう。

そして、滑ったところでどうということもない、危険のない道で、どれだけ滑るのかを実感しながら「すべりにくい歩き方」を身に付けることも大事だと思います。基本的なことは検索すればすぐ調べられます。

通常の登山でも「転ばない歩き方」は技術の一つです。転倒しないよう常に注意が必要です。雪道もその延長です。

とはいえ、雪が踏み固められて凍ってるわけなので気を付けたところで滑るものは滑ります。よって、とりあえず「チェーンスパイク」だけは買いましょう。基本的にモンベルのものがおすすめですが、靴下を履くように登山靴に装着できるすぐれものです。冬登山のマストアイテムです。

アイゼンは、ちゃんと勉強してから手を出した方がよさそうです。今のところ、不慣れな人ほど8本以上の爪の多いものを使った方が扱いやすい、という意見に説得力を感じます。が、私の行動範囲でいえばチェーンスパイクで十分そうです。

まとめます!

お金をかけずに始められるところから始めましょう。

天気のいい日に、冬でも人通りが多く、短時間で下山でき、滑落の危険のない、自身も登ったことのある山を選びましょう。

とりあえずチェーンスパイクは買いましょう。防寒着は買わずともだいたいなんとかなります。

冬も楽しみましょう!

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